年金需給分割制度と熟年離婚
2007年の春から年金需給分割制度というのが導入されました。多くの専門家たちはこの制度を導入することにより熟年離婚をする人が増えるのではないかと予想していました。
それでは、この年金需給分割制度というのはいったいどういうシステムなのでしょうか?この制度が始まる前は厚生年金に加入している人だけが年金を受け取れるシステムになっていました。つまり夫がサラリーマンで厚生年金に加入していて、妻は専業主婦なので加入していないので年金は夫だけが受け取れるということです。この場合専業主婦の妻は老齢基礎年金というわずかな金額しか受け取ることができないということになっていました。
そこで、この年金需給分割制度が導入され妻が厚生年金に加入していないで専業主婦の場合でも最大50%の年金を分割して受け取ることが可能となったのです。
この制度を導入することで、今までお金の問題で離婚できなかった熟年夫婦が、離婚しやすい環境になったということが言えると思います。
この制度を導入することで夫と妻ではかなり感じ方に差があるようで、妻側は思いっきり助かるという意見を持っていて、夫はせっかく働いて収めた年金を横取りされるという思い出不満に思っているようです。このことから裁判沙汰にまでなって金額を少しでも減らそうという動きもあるようです。
夫と妻、それぞれの意見があるようですがこの制度をよく理解したうえで離婚を決断するようその一部として捕らえてもいいように思えます。